介助の実務

介護 トイレでのおむつ替えの仕方~利用者のタイプ別のポイント

2019年5月22日


トイレでおむつ替え/排泄介助をしている時、
手間取ってスムーズに出来ない、転倒しそうになる
或いは、
トイレ内でおむつ替えと着替えが重なってスムーズにいかない、トイレの外(部屋の中)も汚れてしまう

毎日のトイレでのおむつ替え/排泄介助が楽にスムーズに出来ないことはありませんか?

利用者さんに嫌がられずにできていますか?

ご自宅、或いは、特別養護老人ホーム(特養)のような介護施設などで介護にチャレンジし始めたばかりのあなた。

或いは、これから介護にチャレンジしようというあなた。

自宅、特養のような介護施設を問わず、おむつ替え/排泄介助に関するこれらの思い/悩みは、毎日の介護現場のあるあるの1つ。

毎日のおむつ替え/排泄介助、1日に何度もということもあって、なにかと大変で辛いですよね。

そんなおむつ替えについて、このページでは、特養の介護現場で介護職員として働いていた経験をもとに、トイレ[jin_icon_malefemale size="15px" color="#24b500"] でのおむつ替え/排泄介助をスムーズに行うための仕方、ポイント、注意点を紹介していきます。

具体的には、利用者さん自身が出来る範囲に応じて、タイプ別に紹介していきます。

介護をしているあなた、利用者さん共に「もっと当たり前に」楽な介護生活を送れるきっかけにできますよ。

[jin_icon_bulb size="15px" color="#24b500"] 介護を受ける方を「利用者さん」と表現していますが、ご自宅で介護をされている場合は、例えば、「ご家族の方」のように読み替えてください。
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トイレでのおむつ替え介助の仕方、ポイント/注意点

トイレでおむつ替え、排泄介助ができる利用者さんは、多くの場合、以下の2つのタイプのどちらかです。

[jin_icon_arrowcircle size="15px" color="#24b500"] 車椅子を使ってなくて、自力歩行が出来ている利用者さん

或いは、

[jin_icon_arrowcircle size="15px" color="#24b500"] 車椅子からトイレへ移乗出来る利用者さん

それでは、それぞれの利用者さんの場合の、トイレでのおむつ替え介助の仕方/方法、ポイント/注意点を紹介していきます。

1. 車椅子を使ってなくて、自力歩行が出来ている利用者の場合

[chat face="c777d5e47df991890f44ef1633173bd8.png" align="right" border="none" bg="red" style="maru"]自分で歩いてトイレに行けるんなら、トイレでの排泄介助もいらないんじゃない?[/chat]
[chat face="cd70908dfcc095eb6f1582a88fbbadc8.png" align="left" border="none" bg="gray" style="maru"]鋭い良い質問ですねぇ。でもね、利用者さんにもいろんなタイプの方がいて、いろんな場面があるの。[/chat]

例えば、あと数歩でトイレ [jin_icon_malefemale size="15px" color="#24b500"] 、というところまで普通に歩いていても、トイレが間に合わないとか。

軽い認知症の利用者さんで自力で歩けるけど、トイレがわからない、トイレまで間に合わないとか。

さらには、トイレには無事に1人で行ったんだけども、「[jin_icon_comment size="15px" color="#24b500"] トイレでそのままおむつに大便をしたから、何とかして [jin_icon_like size="15px" color="#24b500"]」と手招きで呼ばれたり、なんてこともありました。

毎日の介護の現場では、あなたが健常者なら思いもつかないような場面がよくあります。「[jin_icon_comment size="15px" color="#24b500"] 今度はそうきましたか!」みたいな。

[chat face="c777d5e47df991890f44ef1633173bd8.png" align="right" border="none" bg="red" style="maru"]そんな時はどうするの?[/chat]

トイレの広さは、ベッド上とは違って、横や奥行きは狭めで、縦(高さ)に広い/高いよね。

この特徴を活用して、トイレでのおむつ替えの仕方(自力歩行が出来ている利用者さんの場合)は、以下の流れが基本です。

[box01 title="自力歩行が出来ている場合"]

  1. あなた、または、利用者さん:
    ズボン/パンツを下ろして、おむつを外します。
  2. 利用者さん:
    座って用を足します。
  3. 利用者さん:
    できるだけ自力で拭いてもらいます。
  4. 利用者さん:
    新しいおむつに履き替えます。この時、トイレで転倒しないよう要注意!
  5. あなたと利用者さん:
    利用者さんのズボンなど衣服が汚れていないかをチェックして、汚れていないなら、そのままトイレを出ます。

[/box01]

[chat face="c777d5e47df991890f44ef1633173bd8.png" align="right" border="none" bg="red" style="maru"]文字で見ると、たいして難しくないような気もするね。[/chat]
同じ感想を持たれた読者もいらっしゃるかもしれませんが、最初から最後までスムーズに上手くいくことは、そんなに多くはないよ。それが介護の現実というものです。

それに対応していくことが、なかなか難しいところ。

①~③までは、いわゆる「トイレでの見守り」です。

利用者さんが自力で出来ることは自力でやってもらう。これ、介護の基本中の基本です。

で、もしも利用者さんが自分で拭けない場合は、あなたが拭けるスペースがあるのなら、温かめ(目安は人肌くらい)のお湯を入れたボトルを使ってお湯をかけながら拭きます。
[chat face="cd70908dfcc095eb6f1582a88fbbadc8.png" align="left" border="none" bg="gray" style="maru"]ボトルは、横を押したらお湯が飛び出るようなボトルだと使いやすいよ。[/chat]

この時、以下の2通りのどちらかで拭きます。それぞれ一長一短ですので、その時々に応じてどちらかを選択します。

(1)利用者さんが立った状態で拭く時
座っている時よりも拭きやすいけど、床がお湯でびしょびしょになりやすい。

トイレの後始末が大変です。

さらに大切なことは、利用者さんがトイレで転倒しないように支えること。

(2)利用者さんが便座に座った状態で拭く時
立っている時よりも床がお湯でびしょびしょになりにくいけど、拭きにくい。

また、トイレで転倒するリスクはかなり低い。

(1)、(2)どちらにしても、(利用者さんが自分で拭けないけどもトイレを使う排泄介助)は、あなたも利用者さんも、正直、かなりの労力がかかります。

「[jin_icon_comment size="15px" color="#24b500"] ちょっと狭いよ!」とか、「[jin_icon_comment size="15px" color="#24b500"] 腕が痛い!」とか。場合によっては、お互い喧嘩になったり。

これが介護現場の現実だよね。決して楽なものではありません。これがほぼ毎日。

日々のルーチンと考えると、
利用者さんにとっては転倒のリスクもあるし、
介助をしているあなたにとってはベッド上でのおむつ替えの方が体力的/肉体的に楽、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私もそうでした。トイレでのおむつ替えよりも、ベッド上でのおむつ替えの方が体力的/肉体的に楽。時間も短くて済むし。

[chat face="c777d5e47df991890f44ef1633173bd8.png" align="right" border="none" bg="red" style="maru"]じゃあ、トイレじゃなくてベッド上でのおむつ替えに統一したらいんじゃない?[/chat]
[chat face="cd70908dfcc095eb6f1582a88fbbadc8.png" align="left" border="none" bg="gray" style="maru"]「トイレで用を足すという行為」。この当たり前の行為が出来ることが、利用者さんの尊厳を保つ1つになってるんだよ。

ここは、利用者さんの尊厳を保つことと介護の労力との兼ね合いだね。[/chat]

利用者さんの尊厳については、以下のとおり、介護 おむつ体験と利用者の尊厳のある暮らし/プライバシーで紹介しています。

(利用者さんの尊厳)
利用者さんが尊厳のある暮らしを送れるようにするためには

そのことをあなたが実感として考えるためには

の2点を紹介しています。

https://kaigo-nuigurumi-garden.com/care-action/action/omutsu-diaper-change2_atab

が終了したら、新しいおむつを足に通して、そのまま履いてもらう。
この時、引き続き利用者さんがトイレで転倒しないように支えます。

は、ズボンやパジャマなど衣服が汚れていた場合は、できればトイレで着替えます。

でも、トイレの広さや転倒リスクも考えると、トイレで無理をすることは禁物。

汚れない程度までおむつでカバーできたら、汚れた衣服だけトイレに脱いだままトイレを出て、広い場所でゆっくり着替えることがお薦めです [jin_icon_like size="15px" color="#24b500"]

最悪、おむつだけでも履いていればOK [jin_icon_like size="15px" color="#24b500"]

[chat face="c777d5e47df991890f44ef1633173bd8.png" align="right" border="none" bg="red" style="maru"]トイレでのおむつ替えのポイントは、4つだね。

  • 自力で出来ることは自力でしてもらう
  • 転倒に注意すること
  • トイレでの汚れをトイレの外に出さないこと
  • トイレで出来ないことは、広い場所ですることも考えること

[/chat]

このポイントを意識してチャレンジするだけでも、あなたも利用者さんも、よりストレスの少ない介護生活を過ごせるようになるよ。

2. 車椅子からトイレへ移乗出来る利用者の場合

トイレの広さは、ベッド上と違って、横や奥行きに狭くて、縦(高さ)に広い/高い。

上記の([jin_icon_arrowcircle size="15px" color="#24b500"] 1. 車椅子を使ってなくて、自力歩行が出来ている利用者さんの場合)でも紹介しました。

この特徴を活かして、トイレでのおむつ替えの仕方(車椅子からトイレへ移乗出来る利用者さんの場合)は、以下の流れが基本です。

[box02 title="車椅子からトイレへ移乗出来る場合"]

  1. あなたと利用者さん:
    車椅子でトイレに入ります。
  2. あなたと利用者さん:
    車椅子から便座に移乗します。
  3. あなた、または、利用者さん:
    ズボン/パンツを下ろして、おむつを外します。
  4. 利用者さん:
    座って用を足します。
  5. 利用者さん:
    できるだけ自分で拭いてもらいます。
  6. 利用者さん:
    新しいおむつに履き替えます。この時、トイレで転倒しないよう要注意!
  7. あなたと利用者さん:
    トイレから車椅子に移乗します。
  8. あなたと利用者さん:
    利用者さんのズボンなど衣服が汚れていないかをチェックして、汚れていないなら、そのままトイレを出ます。

[/box02]
この場合も、実際には、最初から最後までスムーズに上手くいくことは、そんなに多くはないよ。それが介護の現実です。

それに対応していくことが、なかなか難しいところよね。

は、特養のような介護施設でも、車椅子から便座への移乗が出来るだけの充分な広さのあるトイレばかりではありません。

ましてやご自宅となると、トイレの広さや入り口の段差など、車椅子に対応すること自体がなかなか難しいよね。

新しくリフォームが必要ということも。

[chat face="cd70908dfcc095eb6f1582a88fbbadc8.png" align="left" border="none" bg="gray" style="maru"]リフォームをする場合は、地域によって助成金などがあるよ。活用できるものは目一杯活用を。このあたりの話は、また別の機会に。[/chat]

の車椅子から便座への移乗は、転倒に要注意です。

③~⑤までは、いわゆる「トイレでの見守り」です。

ここでも、利用者さんが自力で出来ることは自力でやってもらう。これ、介護の基本中の基本です。

は、上記の([jin_icon_arrowcircle size="15px" color="#24b500"] 車椅子を使ってなくて自力歩行が出来ている利用者さんの場合)と同じです。

また、⑤~⑦でも、やはり転倒に注意することが第一です。

[chat face="c777d5e47df991890f44ef1633173bd8.png" align="right" border="none" bg="red" style="maru"]ここでもトイレでのおむつ替えのポイントは、4つだね。

  • 自力で出来ることは自力でしてもらう
  • 転倒に注意すること
  • トイレでの汚れをトイレの外に出さないこと
  • トイレで出来ないことは、広い場所ですることも考えること

[/chat]
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まとめ

いかがでしたでしょうか。

トイレでのオムツ替え/排泄介助の仕方、ポイント/注意点を、利用者さん自身ができる範囲に応じて、2つのタイプに分けて紹介しました。

[jin_icon_arrowcircle size="15px" color="#24b500"] 車椅子を使ってなくて、自力歩行が出来ている利用者の場合

[jin_icon_arrowcircle size="15px" color="#24b500"] 車椅子からトイレへ移乗できる利用者の場合

普段の介護生活の中で、おむつ替えをする場所は、ベッド上とトイレのどちらを選ぶかは人それぞれ。さらにはタイミング次第ということも。

それでも、利用者さんにとっては、おむつ替えの場所は、ベッド上よりもトイレでする方が、尊厳や健康、介護生活に対する意識の持ち方等にも圧倒的に良好です。

できるだけ、まずは、トイレで排泄介助をすることにチャレンジしてみることがお薦めです [jin_icon_like size="15px" color="#24b500"]

そうは言っても、特に自宅で介護をしている場合は、介助をしているあなたの体力や都合、トイレの広さなど、現実的な問題もあるよね。

そんな時は、お住いの市区町村役場や地域包括支援センター、近所の介護サービス事業者に相談しながら、トイレにするか/ベッド上にするか決めることがお薦めです [jin_icon_like size="15px" color="#24b500"]

以下で紹介していますので、あわせてご覧になってくださいね。

[jin_icon_arrowcircle size="15px" color="#24b500"] 老老介護の生活状況とは?(6)介護のために満足に仕事に行けない時にはどうしたら?

https://kaigo-nuigurumi-garden.com/column/elderly-care-for-the-elderly/11-healthy-life-span8_atab

[jin_icon_arrowcircle size="15px" color="#24b500"] 老老介護の生活状況とは?(7)介護のために満足に仕事に行けない時の相談先に~地域包括支援センター~

https://kaigo-nuigurumi-garden.com/column/elderly-care-for-the-elderly/12-healthy-life-span9_atab

次のページでは、ベッド上でのおむつ替えとトイレでのおむつ替え、こんな時はどっちを選択したら?について、紹介していきます。

https://kaigo-nuigurumi-garden.com/care-action/action/omutsu-diaper-change4_atab

少しでもストレスを減らして、より楽でスムーズな介護生活を。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!

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