介助の方法

介護 食事介助をされる状況とは?利用者の尊厳のある暮らし

2019年6月30日


あなたは、食事介助をされる利用者さんの心境を実感したことはありますか?

ご自宅、あるいは、特別養護老人ホーム(特養)のような介護施設などで介護にチャレンジし始めたあなた。

これから介護にチャレンジしようというあなた。

毎日の食事介助がスムーズに進まない、嫌がられる、なんてことは、介護のあるあるの一つですよね。

そんな時に、「 なんで食べてくれないの!?」と、利用者さんを責める気持ちになってしまうことはありませんか?

私も特養で食事介助をしていた時には、正直、そう思うこともありました。

あなたはいかがでしょうか?

そんな困りごとを解決したい時には、次の2つが気になりませんか?

1.利用者さんがなぜか食べてくれない、口を開けない/開けてくれない理由は何?そんな時はどう対処したら?

2.そもそも食事介助される心境って、どんなものなの?少しでもわかれば、解決に近づけるかも?

このページでは、この2つのうち、2つ目の、利用者さんにとって、「 そもそも食事介助されるということは、どんなものなの?」について、紹介していきます。

具体的には、特養の利用者さんからお聞きした情報をもとに、下記の2つの視点から紹介していきます。

利用者さんにとって、自由の視点から

利用者さんの心情面の視点から

利用者さんの視点からの情報を知って食事介助をすると、食事介助をしやすくなりますよ。

そうなったら、食事介助がスムーズになる、余分な時間がかからなくなる、余裕が出てくる。

介助をしているあなたにとって、食事介助が楽になるきっかけに、介護生活が楽になるきっかけに。あなた自身の時間をより確保しやすくなるなど、様々なメリットが得られますよ。

なお、1つ目の「利用者さんがなぜか食べてくれない、口を開けない/開けてくれない主な理由と対処法」は、下記のページで紹介しています。

こちらもあわせてご覧になってくださいね。

あわせて読みたい

介護 食事介助で利用者が食べない、口を開けない時の対処法

紹介内容

食べてくれない、口を開けない/開けてくれない、主な3つの理由

それぞれの理由の時の対処方法

このページでは、介護を受ける人を「利用者さん」と表現しています。ご自宅で買いをしている場合は、例えば、「ご家族の方」や「親しい方」のように読み替えてください。

食事介助をされるということは?~自由の見方から

食事介助をされている時の思い。

介護をする側の健常者からすると、実際に継続的に食事介助をされたことがないと、正直、あんまりよく分からないですよね。

例えば、病気や怪我で「 一時的に何回か食事介助されたことはあるよ」という方はいらっしゃるかもしれません。

ここのポイントは、継続的に、かつ、いつ終わるかも分からない状況で、毎度、食事介助をされている、ということです。

そんな状況で食事介助をされるということは、自由の見方から、

食べたいタイミング、食べたいメニューを、自由に決定出来ない

決められた/出されたメニューからも、食べたいタイミングで食べたい一品を、自由に選んで食べることが出来ない

毎食毎食、介護をしてくれる介護職員/家族や親しい方から、すぐ横から、食べる様子を見つめられている

こんな時の心境、具体的に想像できますか?

食べたいタイミング、メニューを自由に決定できない

あなたは今、とあるカフェで寛ぎながら、この『 ぬいぐるみガーデン~介護~』のページを読んでいますか?

そうでしたら、お店に入ってあなたが選んだ、例えば、レモンティーとショートケーキが目の前にありますか?

あるいは、これからカフェに行って、「 レモンティー飲みながら、お気に入りの本を読もうかな、『 ぬいぐるみガーデン~介護~』をみようかな」という愉快な状況でしょうか?

一方で、「食事介助をされる」状況では、食べたいタイミングで、食べたいと思う、例えば、レモンティーやショートケーキは、その時、あなたの目の前には出てきません。

ぱっ、と消えます。

なぜなら、誰かに食べさせてもらうのですから。

今、健常者のあなたが毎日当たり前のようにしているであろう、

今日は何を食べようかな

ちょっとケーキ食べたいから、今から買って食べようかな、買って帰ろうかな

ちょっとテイクアウトのコーヒー を買って飲もうかな

なんて自由意思を叶えることは、相当にハードルが高いよ。

介護施設に入居してたらそうかもしれないけど、自宅なら、そうでもないんじゃないの?

介護施設と比べたら、ちょっとは自由度が増えるかも?という程度かな

自宅でも、食べさせてもらうことに変わりはないよね。ということは、食事のタイミングは制限されるよね。

メニューも、食事介助のしやすさ/しにくさ、さらには、介護する人の手間にも影響されるよね。

ですから、自宅でも、食べたいタイミング、食べたいメニューへの自由意思は、ある程度制限されてしまいます。

食べたいタイミングで食べたいものがなかなか食べられない。この先、ずっと。

そんな状況の方の心境、想像できますか?

決められたメニューからも、食べたいタイミングで食べたい一品を、自由に選択できない

介護施設では、基本的に、目の前に食べたいメニューではなく、決められたメニューが並びます。

それだけじゃなくて、配膳をみて、食べたいタイミングで食べたい一品を食べることも出来ない。

具体的には、食事介助をする人が「 次はこれかな」と思った一品が、食事介助をする人のタイミング次第で、あなたの口元に、ズイッとやってくる。

もちろん、食事介助をする人も、口の動きなどから、タイミングや一口の量の調整をしてはいますが、それでも、

ゆで卵で口の中がパッサパサなのに、次は焼き芋ですかッ!? みたいな

自宅なら、あなたの好物を準備してくれるかも

毎食毎食、介護をしてくれる介護職員/ご家族や親しい方に、見つめられる

食事介助をされるということは、毎食毎食、介護をしてくれる介護職員/ご家族や親しい人に、すぐ横から、食べる様子を見つめられています。

毎回そんなに見つめられたら、照れちゃうね

とか言ってる場合じゃなくて、これ、結構な圧迫感と恥ずかしさがあるものだよ

あなたでしたら、この状況はいかがでしょうか?

食事介助をされるということ~心情面から~

「食事介助をされる」ということは、食べさせてもらわないと食べることができない、ということですよね。

この時の利用者さんの心情って、どんなものでしょう?

  1. まずは、口を「あ~ん」と開けて見せることから。
  2. 口元に食べ物が来るのをじっと待ち、きたらパクっと食べる。
  3. まだ食べている途中でも構わずに次々に口元にくることも。時にはちょっと待ってもらって、口元にきたらまたパクっと。

いい大人が、毎食毎食この繰り返し。

この時の利用者さんの心情は、

羞恥心

自分自身への歯がゆさや情けなさ、屈辱感、自尊心の崩れ

介助してくれる人への申し訳なさと感謝の気持ち

等が入り混じった、一言では言い表せない、何とも表現できない心情。

特養で利用者さんに教えてもらったところでは、自分への様々な思いと相手への感謝の気持ちが大きいみたい

さらに、食事介助中に声かけや会話がなかったり少なかったりすると、機械的に食べさせられているような心情になるとか。

これ、しばらくしたら恐怖心にもなるよね。

食事介助と尊厳のある暮らし

ここまで紹介しました内容から、利用者さんにとって、「食事介助をされる」ということは、

食事をする時の自由が制限される。

「羞恥心」+「自分への歯がゆさ、情けなさ、屈辱感、自尊心の崩れ」+「介助してくれる人への申し訳なさと感謝」等が入り混じった、一言では言い表せない何ともいえない心情がある。時には恐怖心も。

なんともいえない状況だね・・

こんな、なんとも厳しい状況でも。

利用者さんは、「介護生活でも、できるだけ、自由意思やプライバシーを尊重してほしい、尊厳のある暮らし・食事をさせてほしい」と思っているよ

そんな思いを叶えたい、少しでも楽しく食事をしてもらいたい」と思う時には。

さらに、介護をしているあなた自身が、少しでも負担を減らして楽に介助をしたいと思う時には。

この両方の思いを満たすように食事介助を」、と思っていても、実際には、これがなかなか難しいところだよね。

そんな時には、次の7つをやってみることがおすすめですよ。

全部じゃなくても、どれかできそうなものから始めてみるといいよ

食事介助が楽になるように、食事介助の前のおすすめな5つの準備ポイントをして、

できるだけ、食堂やキッチンのテーブルで食事をするようにして、

食事介助中は、できるだけ声かけを、会話をしながら、

食事中は、できるだけしっかり待って、

時には、気分転換のカフェタイムを一緒に過ごして(自宅介護の方向き)

時には、あるいは日常的でも、宅配食などで変化、バラエティを楽しみながら(自宅介護の方向き)

一人で頑張るのではなく、いろんな支援を活用しながら(自宅介護の方向き)

日々大変な介護をしているので、できるだけ楽に、ストレスを少なくして、スムーズに負担を少なくした生活を送りたいですよね。

これから先、あなたが普段の介護生活を「もっと当たり前に」少しでも楽に、楽しく過ごせるように、そんなきっかけやお力に。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!

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