自宅でできること

高齢者住宅改修費用助成制度を活用する介護リフォームのポイント~車椅子も想定しよう

2020年12月14日

両親や祖父母、パートナーさんなど、自宅で介護を受けている大切な人のために。

自宅でできるだけ楽にストレスの少ない介護生活を過ごすために。

自宅の介護リフォーム / リノベーションをしようというあなた。

介護リフォームには、高齢者住宅改修費用助成制度を活用すると、助成金が支給されます。

一方で、「介護生活のためのリフォームなら、どんなリフォームにも助成金が出る」ではないよ。

これ、大きなポイントです

助成制度では、あらかじめ助成対象になるリフォームの内容が定められています。

その内容を組み合わせて、「 いろんな場所で具体的にどんな介護リフォームをしようかな?」を考えることになります。

このページでは、自宅の場所ごとに「 具体的にどんな介護リフォームをしたら?」ということを紹介していきます。

どんな介護リフォームをしたらいいのか、よく分からない

そんな時に、このページの内容が役に立ちますよ。

なお、このページは、要支援/介護認定後の介護リフォーム費用を安くしよう~助成制度活用のページからの続きです。

こちらもあわせてご覧になってくださいね。

(紹介内容)

高齢者住宅改修費用助成制度を活用するために~最初のチェックポイント

助成制度の助成金はいくらまで?

助成制度を活用する流れ

助成制度の対象になる介護リフォームは何?

高齢者住宅改修費用助成制度の対象になる介護リフォームの内容は、次の6項目です。

対象となる介護リフォーム 6項目
手すりを取り付けること

段差を解消すること

床材や通路面の材料を変えること
⇒転落・転倒の防止と移動の支援

扉を取り換えよう
⇒移動の支援、握力低下対策

便座の取り換え
⇒排泄支援、排泄介助支援

上述の改修に伴い、必要になる工事

介護リフォームは、車椅子生活も想定することがポイント

この6項目を組み合わせて、いろんな場所の介護リフォームを具体的に考えていくことになるよ。

介護リフォーム~居室・リビング

介護リフォームといえば、まずは階段や浴室でしょ」、「 居室・リビングのリフォームと介護対策って、どう結びつくの?」と思う方もいらっしゃいますよね。

いかがでしょうか?

実は、介護リフォームで最初に考えるべき場所は、「居室・リビング」です。

というのも、65歳以上のシニア層の住宅内事故のうち、45%が居室・リビングで発生しているから。

この内容は、タウンライフリフォームの問合せ実例を見て、効果的な介護リフォームをのページで詳しく紹介しています。

こちらもあわせてご覧になってくださいね。

居室・リビングの介護リフォームをするとなると、まずは床の段差を解消することが思い浮かびますよね。

よくよく見渡してみると、低い段差が目につくよね

他には、滑りにくい床材に変えること。車椅子や介護ベッドに対応した床材にも。

この(段差の解消)(床材を変える)の2つ共、助成制度の対象範囲のため、居室・リビングの介護リフォームでは、あるあるの内容です。

が、「 ここまでリフォームすれば、もう安心でしょ」と思ったら、実はそんなこともなくて。

居室・リビングで転倒するきっかけは、

履いている靴下がひっかかって転倒する

じゅうたんや毛布に引っかかって転倒する

そのへんに放置プレイ中の服やタオルに引っかかったり、足をとられたり、もつれたりして転倒する

が、あるあるとして示されています。

この内容も、タウンライフリフォームの問合せ実例を見て、効果的な介護リフォームをのページで紹介しています。

居室・リビングの介護リフォームをしたから、もう安心」ということではなくて。

普段から床に物を放置しないようにすることもポイント。

そうすると、余計な転倒のきっかけも減るし、例えば、移乗介助や車椅子の移動もストレスなくスムーズになるよ。

さらに、介護リフォームとは別に、可動式の手すりを設置することもお薦めです。

掴まって移動しやすくなるし、移乗介助もしやすくなる。普段の介護生活も楽になる。

ということで、介護リフォームだけに頼らずに、整理整頓や可動式の手すりを活用することもお薦めです。

どれも、(転落・転倒⇒骨折⇒状態の悪化・寝たきり)の流れを防ぐことにつながって、できるだけ楽にストレスの少ない介護生活を過ごすために有効ですよ。

介護リフォーム~階段

階段の介護リフォームでは、手すり、滑り止め、電気照明の3点を組み合わせて、安心感のある階段に。

手すりの取り付けは、階段だけではなく、階段にいたる廊下から取り付けると、より使いやすくなるよ。

階段の各段に滑り止めを取り付けると、滑り止めのないツルツルの床材よりも、降りる時の安心感が違うよね。

さらに滑りにくくするために、階段の床材を滑りにくいように加工することもできます。

これ、「 そんな加工もできるんですか!?」と様々な加工方法があって多種多様。

そんな滑り止めの取り付けや床材を加工する時には、例えば、冬場に暖かいモコモコの靴下を履いて降りる時に滑りにくいように。

というように具体的に滑りやすい状況を想定して考えてみるといいよ。

さらに、視覚的に階段が分かるように、特に薄暗くなってきた夕方や暗い夜間に階段の段差を認識できるように。

例えば、階段の先端が光るようにもできたり。

階段にいたる廊下に照明のスイッチを取り付けたらいいんじゃないの?

それも良い方法だし、それで充分なことも

一方で、この場合は、真っ暗な中を手探りでスイッチを探す時もあるよね。

探している時に階段から足を踏み外した、なんてことを防ぐことにもつながるよ。

階段での転落・転倒防止にはいろんな方法やアイディアがあるので、リフォーム会社と話していると楽しくなることも。

あれもこれもと予算オーバーしないように気を付けてね

介護リフォーム~浴室

もしも自宅で入浴介助が必要になったら。

排泄介助や食事介助など数ある介助の中でも、入浴介助をまともにやると、体力を半端なく使うもの。

介護に慣れている職員でも、入浴介助は別格。一人で対応できるものじゃないし、腕も腰も痛くなる。

そんな入浴介助を自宅でとなると、とてもあなた一人でできるものじゃないよね。と言うよりも、一人でやろうとすること自体が違う。

さらに、介護を受ける大切な人にとっては、尊厳のある暮らしやプライバシーを維持するためにも、精神を維持するためにも、できることなら一人で入浴したいところ。

そんな浴室の介護リフォームは、

手すりを取り付ける

段差の解消(脱衣所と浴室の間の段差の解消)

段差の解消(浴槽の高さを低めに)

床材を取り換えよう(滑りにくいように)

これらは、転倒防止、かつ、(転落・転倒⇒骨折⇒状態の悪化や寝たきり、介護生活)の流れに乗ることの予防に。

他にも、床材を取り替える時に冷たくない床にすると、あの「 つめたっ」も解消できるよ。

浴室の介護リフォームでもう一つ、

脱衣所と浴室の間の扉の取り換え(ドアノブのある扉よりも、引き戸や折り戸など使いやすい扉にかえる)

ドアノブは、「握って回す」をしないとドアが開かないよね。

介護を受けている人にとっては、この「握って回す」は、結構しんどいこと、出来なくなっていることだったり。

さらに介護をするあなたにとっても、例えばスムーズに移乗介助をする妨げになったりするよ。

浴室の介護リフォームは、

少しでも長い間、自力でスムーズに移動できて入浴できるようにするには、どうなっていたら?

車椅子で浴室までスムーズに移動できるためには?

車椅子から風呂(バスタブ)に移乗介助しやすくリフォームするには?

自力歩行ができる場合と車椅子の場合の両方を想定することがポイント

と思うと、アイディアが出やすくなるよ。

介護リフォーム~トイレ

もしも自宅で排泄介助が必要になったら。

トイレで用をたすことが出来ない、用をたした後に自力で拭くことが出来ない。

あなた自身がこうなったら、どんな心境になるかな?

このあたりは、介護 おむつ替え介助:高齢者が嫌がる時の心境と対処方法のページで紹介しています。あわせてご覧になってくださいね。

さらに、あなたが排泄介助をする側になっても、なかなか刺激的だよね。

ということで、介護を受ける大切な人にとっては、尊厳のある暮らしやプライバシーを維持するためにも、精神を維持するためにも、できることなら一人で排泄を済ませたいところ。

そんなトイレの介護リフォームは、

手すりを取り付ける

段差の解消(トイレに出入りする所)

床材を取り替えよう(滑りにくいように)

これらは、トイレでの転倒防止のため。

便座を取り替えよう

出入りしやすい扉に取り換えよう(ドアノブのある扉よりも、横にスライド式の扉にして使いやすく)

ということが、介護リフォームの対象です。

トイレの介護リフォームでは、

トイレの前の廊下から便座まで、一人で移動、到達しやすくするには?

トイレで排泄介助をしやすくするには?

自力歩行できる場合と車椅子の場合の両方を想定することがポイント

と思うと、アイディアが出やすくなるよ。

例えば、トイレの前の廊下から手すりを取り付けるようにしたり。

トイレの中には、横向きの手すりだけではなく、縦向きの手すりを取り付けたり。(縦向きを取り付けておくと、トイレで排泄介助がしやすくなります。)

トイレの扉を横にスライド式に変えたり。
自力で移動しやすくなると同時に、トイレで排泄介助をする時の一助にもなります。

さらには、トイレを可能な限り広くしたり。

(介護リフォームではないけど)普段からトイレの床にはできるだけ物を置かないようにしたり。

こんなリフォームをすると、楽にストレスが少ない介護生活につながるよ。

なお、トイレでの排泄介助については、介護 トイレでのおむつ替えの仕方~利用者のタイプ別のポイントのページや、介護 そのおむつ替えの場所はどっちがいい?ベッド上とトイレの比較のページなどで、

特養での介護職員としての経験をもとに、トイレで排泄介助をする時の仕方やポイントなどを紹介しています。

あわせてご覧になると、トイレでの排泄介助のイメージがついて、「 トイレの介護リフォームでは、どんなリフォームをしたら?」を解決しやすくなりますよ。

介護リフォーム~玄関

玄関の介護リフォームは、楽にスムーズに出入りがしやすいように。外出が面倒にならないように。

適度に外出できたら、介護生活で落ち込みやすい状況を良いように改善しやすくなりますから。

こんな意味からも、玄関の介護リフォームをしてみてはいかがでしょうか。

(徘徊に結び付きやすい欠点と隣り合わせなのが難点ですが。)

そんな玄関の介護リフォームは、

スロープを設置して段差を解消する

手すりを取り付ける

雨で濡れていても滑りにくい床材に取り替える

玄関の扉を取り替える(ドアノブではなく、横にスライド式に)

さらに、(介護リフォームではないけど)
座りやすい椅子を置いておく(座って靴を履く、脱ぐことができるように)

ということもお薦めですよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

高齢者住宅改修費用助成制度を活用した介護リフォームの内容を、場所ごとに具体的に紹介しました。

介護を受けるあなたの大切な方のために。

介護をするあなた自身の生活のためにも。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!

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