あなたは将来、あなた自身が介護をされる(受ける)ようになりたいですか?
あなた自身が介護をされる場面を想像したことはありますか?
こんな質問をされたら、「 介護なんてされたくもないよ、当たり前でしょ」と答えるでしょうか。
「 私は介護をされたいです!」という人は、そうはいないですよね。
私も特別養護老人ホーム(特養)で働いていて、「 介護されたいです!」という利用者さんには出会ったことがありません。
今この瞬間に、自宅や特養など介護施設で介護を受けている人々も、
介護を受けるまでは、「介護なんてされたくもない」と思っていたよ
と言うよりも、
まさか私が介護をされるようになるなんて、具体的に想像したこともなかったよ
それでも、
介護を受けている今この瞬間、介護なんてされたくもないけど、しょうがなく介護をされているんだよね
というのが現実ですよね。
と言っても、じゃあ「今、具体的に何をどうやったら、将来、自分が介護を受けずにすむの?」は、よく解らない。運?
介護を受けるようになる理由は人それぞれだけど、介護に至る理由の種類は、意外と少なかったりします。
このページでは、このあたりを根拠データと共に紹介していきます。
介護に至る主な原因を知って、将来、あなたや大切な人が介護を受けるリスクを、少しでも低減できるような生活を。
そんな生活を過ごすきっかけになりますよ。
介護に至る主な原因は?
将来、介護を受ける生活にならないために。
まずは、介護に至る主な原因を、これまでの事例から紹介します。その後に具体的な対策ですね。
介護に至る原因(介護が必要になった原因)、つまり、介護の入り口となる要支援者に至る主な原因は、厚生労働省の統計によると、以下のとおりです。
2016年 | 2019年 | |
---|---|---|
第1位 | 関節疾患 (17.2%) | 関節疾患 (18.9%) |
第2位 | 高齢による衰弱 (16.2%) | 高齢による衰弱 (16.1%) |
第3位 | 骨折・転倒 (15.1%) | 骨折・転倒 (14.2%) |
引用元:平成28年 国民生活基礎調査の概況, 厚生労働省, 平成29年(2017年)6月27日、2019年 国民生活基礎調査の概況, 厚生労働省, 令和2年(2020年)7月17日
これは、厚労省が毎年調査して発表している『国民生活基礎調査』のうち、3年に1度調査されている、直近2回分の大規模調査から引用しているデータです。
ここでいう「要支援者」の定義付けは、
要支援者
介護保険法の要支援と認定された者、
1.要介護状態となるおそれがある状態にある65歳以上の者
2.要介護状態となるおそれがある状態にある40歳以上65歳未満の者であって、その要介護状態となるおそれのある状態の原因となった心身の障害が特定疾病によるもの
のうち、在宅の者
この統計データより、関節や骨に対する疾患や怪我、転倒から介護を受けるようになってしまう人が多い、ということが読み取れますね。
介護を受けるようにならないために、具体的な対策は?
上述の厚労省の統計データより、介護に至る主な原因を認識できたので、次は、介護を受けるようにならないための対策は、
関節や骨に対する疾患に罹らないように予防すること
関節や骨に対する疾患に罹ってしまったら、改善するように努めること
転倒しないようにすること
ですね。
専門的な用語でいうと、「運動器疾患・障害や廃用性筋萎縮の予防と改善を図ること」が対策になります。
介護を受けるようにならないための具体的な対策は、
月並みだけど、まずは日々適度に運動をしよう
さらに特に高齢者の場合は、転倒しないように気をつけよう
の2つが大切です。
日々の運動、特に足腰が弱らないように運動することが介護予防に大切。
これは特段反論の余地はないよね。
多くの整形外科医が執筆している数多くの学術論文からも、運動が効果的ということはよく知られているところです。
次に、転倒予防。
「転倒 ⇒ 骨折 ⇒ 介護生活の入り口にようこそ! ⇒ 寝たきり」というコースを辿るケースが多いことが現状です。
そのため、介護の現場でも、転倒には日々細心の注意を払って介助されていますよ。
介護における転倒防止策や転倒後の対応については、それらのマニュアル(転倒防止策マニュアルや転倒時・転倒後の対応マニュアル等)を作成して教育している介護施設もありますから。
ただ、もう少し、こう、具体的に「今、こんな状態になったら要注意だ、これができないとマズいよ」という目安になるものはないの?
最近は、寝たきりや介護の原因になり得る運動器疾患、ロコモティブシンドローム(運動器症候群、ロコモ)、これを予防するように生活しよう!、ということも、よく知られるようになってきたよね。
ロコモの予防・啓発活動は、日本整形外科学会が中心になって行っているので、テレビでもよく見聞きするようになりました。
「 ロコモ、知ってる!」という人も増えてきているようです。
あなたはいかがでしょうか。
ロコモ度テストとは、あなたのロコモの現状はどの程度かを自分自身で気付くためのツールです。
ロコモ度テストをやってみて、その結果をもとに、介護に至らないように毎日生活していこう、ということにつながりますよ。
「テスト」という名称だけど、特段身構える必要もなく。
誰でも簡単に気軽にできるストレッチとアンケートから構成されています。やってみると、老親や大切な人と楽しくできますよ。
ロコモ度テストについては、介護を受けない未来のために~今すぐに楽しくできるロコモ度テストのページで紹介しています。あわせてご覧になってくださいね。
ちょっとブレイク
ここまで、厚労省の統計データをもとにして、「要支援者における介護が必要になった主な原因」を紹介してきました。
一方で、この統計データでは、「要介護者が、介護が必要になった主な原因」についても、以下のとおり示されています。
2016年 | 2019年 | |
---|---|---|
第1位 | 認知症 (24.8%) | 認知症 (24.3%) |
第2位 | 脳血管疾患 (脳卒中) (18/4%) | 脳血管疾患 (脳卒中) (19.2%) |
第3位 | 高齢による衰弱 (12.1%) | 骨折・転倒 (12.0%) |
引用元:平成28年 国民生活基礎調査の概況, 厚生労働省, 平成29年(2017年)6月27日、2019年 国民生活基礎調査の概況, 厚生労働省, 令和2年(2020年)7月17日
ここでいう「要介護者」の定義付けは、
要介護者
介護保険法の要介護と認定された者、
1.要介護状態にある65歳以上の者
2.要介護状態にある40歳以上65歳未満の者であって、その要介護状態の原因となった心身の障害が特定疾病によるもの
のうち、在宅の者
ここでも骨折・転倒が出ていますので、骨折・転倒には特に気をつけよう、ということですね。
ここで、こんな思い・疑問が出てくるでしょうか。
「骨折・転倒が介護されるように至る主な原因の一つ」ということは分かりました
そんな骨折・転倒に気をつけるためにも、 骨折・転倒はどこでよく起きているの?
骨折・転倒がよく起きている場所、実は、約77%が住宅内です、というデータが出ています。
詳しくは、介護リフォームをしたら得られる4つのメリット~生活が変わるのページで紹介しています。あわせてご覧になってくださいね。
さらに、住宅内のうち、骨折・転倒がよく起きている場所のデータを、タウンライフリフォームの問合せ実例を見て、効果的な介護リフォームをのページで紹介しています。
こちらもあわせてご覧になってくださいね。
そんな介護生活に至る可能性の高い骨折・転倒のリスクを少しでも下げるツールとして、最近よく、「 この靴は転倒しにくい設計になっているよ」と紹介されている靴もありますよね。
そんな靴のうち、『クラースの靴』という靴は、けっこうおすすめです。
というのも、転倒しにくい機能性だけではなく、ファッション性・デザイン性を追求していてバリエーションも多いので。
介護を受けていたり、受けていなくても歳をとると、出かけるのが億劫になった、出かけることを考えにくくなった、ということは、あるあるですよね。
クラースの靴は、そんなこもりがち、沈みがちな心情を前向きな心情に変えてくれる、そんなきっかけになり得るものですよ。
詳しくは、介護にも おしゃれできない悩みを解決して元気に~クラースの靴のページで紹介しています。
あわせてご覧になってくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
人生100年時代、医学の進歩で寿命が延びて嬉しいね、なんて標語のごとく言われているけど。
介護をされる生活が10年も20年も続くのはちょっと・・と思いますよね。
「 そんなリスクを少しでも下げたい。介護予防などのために、日々何かにチャレンジできることはないかな」というあなたに。
あなた自身や大切な人の現状を知るツール、ロコモ度テストを試してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!
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