少子・超高齢社会ということで、最近、「健康寿命」という言葉もよく聞くようになってきましたよね。
あなたは「健康寿命」をご存知でしょうか?
あなたは今、健康寿命や死に方について、こんな思いはありませんか?
最近、健康寿命ってよく聞くけど、そもそも何?
がんや心疾患等の病気で死ぬ前に、痛い思いも苦しい思いもしたくない。
認知症に罹るのもできれば遠慮したい。
できるだけピンピンコロリ*でポックリ逝きたいよね。どうやったら健康寿命を延ばせるの?
長生きはリスクですか!?
等々
*)ここでのピンピンコロリは、「例えば、心臓に血栓が詰まったり不整脈に起因するような歓迎しない突然死」ではなく、「いわゆる老衰による安らかな」、というイメージです。
良くも悪くも医療により、 "簡単には死ねない" 状況。このあたりは哲学的な箇所でもあるので難しいところですが。
そんな中、「 健康寿命を延ばすことが大事」と言われていますよね。
例えば、内閣府の未来投資会議や経済財政運営と改革の基本方針(いわゆる骨太の方針)でロコモと関連付けていわれていたり。
そんな健康寿命について、このページでは、上記の思い/疑問が解消に近づくように、健康寿命やその周辺情報を紹介していきます。
あなたやあなたの大切な人が将来介護を受けないように。
ここで、「 ロコモ?」という方は、介護を受けない未来のために~今すぐ楽しくできるロコモ度テストのページで紹介しています。
こちらもあわせてご覧になってくださいね。
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介護を受けない未来のために~今すぐ楽しくできるロコモ度テスト
(紹介内容)
・ロコモって何?
・ ロコモ度テストって何?
・ 家族や大切な人とロコモ度テストをすると、介護に至らない生活のきっかけにできるよ!
健康寿命とは、どんな期間?
健康寿命とは、
日々の生活に沿った表現では、
健康上の問題により、例えば、「介護を必要とする等で日常生活が制限されることのない生活」を送ることができる期間
と捉えることができます。
なお、
厚生労働省や内閣府等の資料では、
日常生活に制限のない期間
ある健康状態で生活することが期待される平均期間を表す指標
とされています。
一方で、健康寿命をどのように定義して算出するかについては様々な方法があり、各国で正確に一致しているものではないようです。
ただ、欧米主要国でも日本と類似の指標や測定方法が採用されていて、日本の現行の指標や測定方法は、国際的な標準にも適ったものであると言える、とされています。
「健康上の問題により、例えば介護を必要とする等で日常生活が制限されることのない生活を送ることができる期間」と捉えることができる、ということだね
この健康寿命とセットにして、
「不健康な期間」 = 「例えば、介護を必要とする等で日常生活に制限のある期間」
とされています。
これらを絵で表すと、下記のようなイメージですね。
ここでいきなり「平均寿命」が出てきましたが、平均寿命については、
平均寿命と平均余命?どう違うの?使い分け方法は?のページで紹介しています。
あわせてご覧になってくださいね。
健康寿命と平均寿命の男女差は?
あなたは、日本の健康寿命が何歳くらいかをご存知ですか?
日本の健康寿命と平均寿命は、以下のとおり、男女別に発表されています。
単位(歳(年)) | 男性 | 女性 | 男女差 |
---|---|---|---|
平均寿命 (R1(2019)年) | 81.41 | 87.45 | 6.03 |
平均寿命 (H30(2018)年) | 81.25 | 87.32 | 6.06 |
平均寿命 (H29(2017年) | 81.09 | 87.26 | 6.17 |
平均寿命 (H28(2016)年) | 80.98 | 87.14 | 6.16 |
健康寿命 (H28(2016)年) | 72.14 | 74.79 | 2.65 |
引用元(平均寿命):厚生労働省, 平成29年簡易生命表(平成30年7月20日), 平成30年簡易生命表(令和元年7月30日), 令和元年簡易生命表(令和2年7月31日)
引用元(健康寿命):内閣府, 高齢社会白書(令和2年7月31日)
健康寿命の算出の仕方/方法は?
健康寿命の調査は、3年毎に実施されている、国民生活基礎調査(大規模調査)で調査されています。
具体的には、国民生活基礎調査の中の【健康票】において、
質問:あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響はありますか?
に対して、
回答:ない ⇒ 「健康」
回答:ある ⇒ 「不健康」
として、サリバン法により算出されています。
ここで、例えば、「 健康寿命って、自己申告に基づくデータが根拠か~。ん?ということは・・。」と、こんな疑問を持たれた方もいらっしゃるでしょうか。
自己申告なら、信頼性・再現性・妥当性に疑問があるんじゃないの?
そもそも、「日常生活の制限」というのは、1人1人の主観なので、人それぞれ基準が異なるんじゃないの?
確かにおっしゃるとおりですよね。
国民生活基礎調査における自己申告の再現性等を検証した研究論文がないのであれば、明確な結論を出すことはできません。
そのため、このあたりもまだまだ検討中、議論中ということなのでしょう。
長生きはリスク?
健康寿命、延ばしたいよね。
一方で、「長生きはリスク」という考え方もありますよね。
親しい家族や親戚、友人、ペット等がどんどん亡くなっていく中で、私1人だけ長生きしても・・
健康面でも不安です。年金問題などお金の問題もあるし。
特に前者は、特別養護老人ホーム(特養)のような介護現場では、ひしひしと感じるものです。
私も特養の介護現場で働いていて、こんなコメントを何度も聞くことも。
と言いながらも、私も20代や30代の頃は「 長生きはリスク?まあ、そういうものなのかもね」くらいでしたが。
40代になると「 長生きはリスク、実感として徐々に解ってきた」と、意識が変わってきています。
そういうものなのかもしれませんね。
次は、平均寿命と平均余命について、紹介していきます。
次のページへ>>>平均寿命と平均余命?どう違うの?使い分け方法は?
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!
あなたやあなたの大切な人が介護を受けない生活を。