最近、街中で元気な高齢者の姿をよく見かけますよね。例えば、
・電車内では、これからハイキングに出掛けそうな盛り上がっている集団
・夕方のカフェでは、昼間たくさん楽しんだよ、という雰囲気の方々
ちょうど今、このページを書いている、土曜日の昼下がりのカフェでも、お客さんの4割くらいは、60, 70代くらいの方々でしょうか。
皆さん元気に会話を楽しまれています。あの元気さは、見ていて羨ましくもあり、そうでないこともあり。
そんな元気な高齢者も沢山いらっしゃる一方で、最近は「老老介護が問題。どうにかしないと。」と、よく報道されていますよね。
老老介護が原因の事件なんかも。
老老介護について、あなたは今、こんな思いはありませんか?
老老介護?聞いたことはあるけど、私は実感したことがないよ。なので、いまいちよく解らないかな。
事件やネットニュースではよく見聞きするようになってきたよね。
そもそも、なんで老老介護みたいなことになってるの?
といった、ちょっと離れたところからの思いや、
今の私が、まさに老老介護の真っ只中です。
離れた所に住んでいる両親が、まさに老老介護の真っ只中。なので、仕事を辞めて介護をした方がいいのかな?
のように自分事としての思いまで。
一言で老老介護と言っても、それぞれにいろんな状況がありますよね。
誰かに相談したい、悩みを聞いて欲しくてもなかなかできないことも。
或いは、そもそも誰に相談したらいいのか分からないことも。
そんなあなたの老老介護に対する思い / 疑問を少しでも解消できること、今よりもより良い方向に進むきっかけになること。そんなことを紹介してきます。
老老介護 -子供世代の切り口から-
老老介護の話題。
ちょっと趣向を変えて、高齢者からの視点ではなく、子供世代の切り口から触れてみます。
私は最近、「 中学生くらいまでの子供をあんまり見かけなくなった気がするかな?」と思うことがあるのですが、あなたはいかがでしょうか?
住んでいる所には大学が多くあるので、20歳前後の若者はよく見かけます。
一方で、例えば、今このページを書いている、土曜日の昼下がりのカフェでも、中学生くらいまでの年齢の方々はいません。
中学生くらいまでの子供世代がくつろいでいても全然おかしくないカフェですが。
そんな子供世代が少なくなってきていて、少子化社会・超高齢社会だからこの先大変だ、なんてことはよく聞くよね。
そうは言っても、
少子化社会・超高齢社会なんていうけど、実感があんまりないです。実際のところどうなの?
子供世代が減ったら、介護の現場では、実際にどんな困ったことがあるの?
等々、
「 老々介護、実際はどうなのよ?」とか、「 そうなったら、私の実生活にどんな影響が出てくるの?」とか、そんな思いはありませんか?
正直、私は、介護職員として特別養護老人ホーム(特養)で働く以前は、そう思っていました。
そんな方々も少なくないのではないでしょうか。
そこで、
出生数と出生率、子供世代が人口に占める割合などの統計データ
から始めて、
老老介護の問題点やリスク等
仲睦まじい老夫婦が、老老介護が原因で不仲にならないためには?
あなたや大切な人が老老介護の生活にならないようにする対策は?
家族の介護をしないと。今の仕事を退職 / 離職するか誰に相談したら?
離れて住む両親が老老介護になった。私は満足に仕事に行けない?どうしたら?
介護と仕事の両立に自信ないです。どうしたら?
仕事を辞める選択をして介護に専念したら、生活費はどうなるの?
などといった身近な話題まで
これらについて、順次紹介していきます。
なお、子供世代とは逆に、「 65歳以上の人口や総人口に占める割合、そのうち、介護認定を受けている人数や割合はどのくらいなの?」については。
介護を受けるリスクはどのくらい?~日本の高齢化の人口割合等のデータからのページで紹介しています。
こちらもあわせてご覧になってくださいね。
-
介護を受けるリスクは何割?日本の高齢化の人口割合データから
(紹介内容)
高齢者人口と高齢者が総人口に占める割合
要介護(要支援)の認定者数とその割合
介護が必要になるかもしれない可能性 / リスクはどのくらい?
日本の出生数と出生率(統計から)
まずは、老老介護の遠因の1つと言われている、子供世代の減少から。
あなたは、日本の出生数や出生率がどのくらいかご存知ですか?
何となく少ない / 低いという認識でしょうか。
日本の出生数の推移は、以下のとおりです。
出生数(人) | |
---|---|
平成28年 | 977,242 |
平成29年 | 946,146 |
平成30年 | 918,400 |
令和元年 | 865,239 |
令和2年 | 840,832 |
次に、出生率の推移は、以下のとおりです。
合計特殊出生率 | |
---|---|
平成28年 | 1.44 |
平成29年 | 1.43 |
平成30年 | 1.42 |
令和元年 | 1.36 |
令和2年 | 1.34 |
子供世代が占める割合
新しく生まれてくる子供の数が減少していて、65歳以上の高齢者の数が増えている。
これを具体的に、2021年8月時点における、子供と高齢者の人口と割合を1つの表にまとめると、以下のとおりです。
0-14歳 | 65歳以上 | |
---|---|---|
人口(万人) | 1,493 | 3,627 |
総人口に対する割合(%) | 11.8 | 29.0 |
なお、65歳以上の高齢者を年齢別にして、その人口、及び、人口に占める割合については、介護を受けるリスクはどのくらい?~日本の高齢化の人口割合等のデータからのページで紹介しています。
具体的には、「この傾向が続けば、2065年には、人口は8,808万人、1年間に生まれる子どもの数は現在の半分程度の56万人となり、高齢化率は約38.4%に達して、国民の2.6人に1人が65歳以上になる」そうですよ。
2065年。約44年後。今年生まれた赤ちゃんが44歳になる頃。
街で見かけるのは、じいちゃんばあちゃんばっかり。
ということで、この傾向が長期化すると、
「子供が少なくなる」
⇒「人が減る」
⇒「人が減っていくのが実感として分かっているから、経済が持続的に成長していく可能性は低い」
⇒「街の活気が減る」
街の活気が少なめ。
例えば、ベトナムのハノイや、台湾のような若い世代が多い街に行くと、街の活気が、全然違う。活気に満ち溢れてるよね。
そんな街と何が違う?と思って見ていたら、道行く人が皆若い。これなのかな、と思う。
老老介護の問題点やリスク等
子供世代が減る。若者が減る。当然、介護の現場は徐々に老老介護になっていく。
老老介護。老人が老人を介護する。
特養のような介護施設ならまだしも、自宅で老老介護となると、介護の重度(要支援度・要介護度)次第では、最悪、共倒れになってしまうことも。
例えば、介護している人が大きな病気に罹ってしまったりすることもある。
そうなったら、安心して自分の病気の治療にも専念できなくなってしまったり。
或いは、離れた所に住んでいるあなたの両親や家族、大切な人が、まさに老老介護の状況だったり。
「 そんな老老介護の状況になったら、具体的にどんな生活になって、どんな問題点やリスク等に見舞われるの?その対策は?」
「 仕事を退職 / 離職して介護しないとかな?誰に相談したら?」と思い悩んだり。
自分の問題として考えられたら、次々に疑問が出てきませんか?
次は、悩みや課題が山積みなあなたの老老介護の生活状況を、少しでも解決できるよう、そんなきっかけになるようなことを、紹介していきます。
次のページへ>>老老介護の生活はどんな生活?~あなたが介護をすることになったら~
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!