介助の方法

介護のご飯(介護食)の悩み~種類?~手軽さ、見た目、食欲から

2019年9月24日


自宅で頑張って介護にチャレンジしているあなた。

あるいは、これから自宅で介護にチャレンジしようというあなた。

あなたは今、介護のご飯(介護食)や食事介助について、こんな悩みはありませんか?

食事介助の前に、そもそも、介護を受けている/これから受ける家族や大切な人にどんな食事を出したらいいの?

『介護食』って聞いたことはあるけど、普通の食事とどう違うの?

『介護食』、いろんな種類があって、どう違うの?

介護をしながら、私自身の自由な時間も適度にキープしたいから、できるだけお手軽に準備したい

できることなら、介護を受けている/これから受ける家族や大切な人に、美味しく楽しく食べてもらいたい

等々

健常者にとっても、毎日の食事は楽しみの一つですよね。

ユーカリ茶を飲みながらの食事、美味しいよね

介護を受けている方にとっても、特別養護老人ホーム(特養)の利用者さんによると、

手が硬直気味でちょっと食べにくいし時間もかかるけど、美味しい食事は楽しみ」

ちょっと体力を使うけど、美味しい食事を食べると嬉しくなる」

のように、楽しみにしているんですよ。

一方で、食事を準備するあなたにとっては、「 美味しく楽しく食べてほしいけど、自分の普段の生活だけでも大変なのに、介護食を準備するとなると、大変じゃない?」と思いますよね。

そこで、特養での介護職としての経験から、そんなあなたの悩み/思いが少しでも解消につながるよう、順次紹介していきます。

このページでは、。

になりますよ。

介護のご飯の悩み~そもそも介護食って?~

介護食。

ちらっと聞いたことあるよ」という方もいらっしゃるでしょうか。

今まで介護に関わったことが無かったり、食事関係のお仕事でなかったりすると、「 聞いたことありません」という方も珍しくはないですよね。

介護食、こんな感じで考えると分かり易いよ

(年齢を重ねると、通常、こうなります)

  1. 「食べる=かむ+飲み込む」
  2. 年齢を重ねると、(かむ力+飲み込む力)が低下します
  3. 普通の食事が食べにくくなります
  4. 食欲の低下や、誤嚥(食べ物が器官に入ってしまう)につながります
  5. 困った困った

この「困った」を解決する食事が、介護食。ということは、

介護食というのは、おおよそ、

弱まった食べる機能を補助してくれる食事で、

やわらかさを調整した食事

飲み込みやすくした食事

であり、かつ、
健康状態が考慮された食事(例えば、減塩や糖尿病食、腎臓病食など)

ここからは、介護食を、もっと具体的に紹介していきます。

まずは、介護のご飯(介護食)と呼ばれている食事の種類からいきましょう。

介護のご飯の悩み~介護食の種類(お手軽さ、見た目、見た目に伴う食欲の3点から)~

介護食と一言で言っても、主にその柔らかさによって、いろんなタイプの介護食があります。

主に、刻み食、やわらか食、ミキサー食、ゼリー食。

種類や呼び方がいろいろあってよく分からない。何がどう違うの?」という方もいらっしゃいますよね。

介護食の種類の名前はいろいろあるけども、正直、介護の現場では、特に介護を受ける家族や大切な人にとっては、介護食の種類・名前の違いは、あまり関係ないかなと思う。

食事は、介護食に限らず普通食でも、「見た目はどう?美味しい?栄養は?」に興味が集中するもの。

あなたがご自宅で介護食を作る/準備する場合も、介護食の種類のうんちくよりも、

お手軽に作れる/準備できる?

見た目は(柔らかさの程度や食欲がわきますかか)?

美味しい?

栄養がある?

を考えながら作ってみる/準備してみることがおすすめです。

準備がお手軽に出来て、かつ、介護食を見て食欲がわくと、より楽な、スムーズな食事介助に近づくよね。

そこで、介護のご飯(介護食)の種類を、お手軽に作れるか、柔らかさや見た目、それに伴う食欲の3点から分類して、紹介していきます。

刻み食
通常食に近いため、見た目から食欲は減退しにくい。

やわらか食

やわらかにしているけど、比較的通常食に近めのやわらかさ。同じく見た目から食欲は減退しにくい。

ミキサー食
見事なペースト状。原形がなくトロットロ(ドロドロ)。色合いも・・・なものが多い。見た目から食欲減退につながりやすい。

ゼリー食
ミキサー食に、ゼラチン等を加えて、ゼリー状にした食べ物。見た目から食欲は減退しにくい。

これらのうち、ミキサー食ゼリー食に触れていきます。

介護のご飯(介護食)の種類~ミキサー食~

最近は、「美味しいミキサー食の作り方」のような本もWebでの紹介もたくさんあって、ミキサーを持っているなら、お手軽に準備できます。

市販品の種類もたくさんあるので選んで買うこともできて、しかも美味しい。

自宅で作るのしても、買うにしても、準備がお手軽。

食べやすさという点でも、特段問題ありません。

見事なトロトロ感なので、噛む力が弱くても食べることができます。

準備するあなたにとっては、ミキサー食は、お手軽に準備ができて、美味しく食べてもらえるということで、良いこと尽くし。

一方で、介護食としてミキサー食を日常的に食べることになると。

良いこと尽くしじゃなくなるの?

例えば、トロトロのペースト状の食べ物を目の前で見ながら、
これ、ハンバーグだよ」
これ、秋刀魚だよ」
これ、サラダだよ」
とか言われる。その影も形も無いのに。

毎日毎日、毎食毎食、この先ず~~っと。

あなたでしたら、いかがでしょうか?

このトロトロが唐揚げ?パスタ?そんなこと言われても・・

これまでのように、見た目で食事を楽しむことが出来なくなる

見た目で食欲がそそられるなんてことも少なくなる

通常食が食べられない寂しさ、不甲斐なさ、情けなさも感じるようになる

介護は継続するもの。

介護を受けている方からすると、ミキサー食は、必ずしも良いこと尽くしでもなかったりするのです。

立場によって見方や感じ方が変わるってことだね

そんなことないでしょ!ミキサー食美味しいし良いんじゃないの」と思った健常者のあなた。

その思い、ほとんど好奇心からきている思いではないでしょうか?あるいは、1ヶ月に1回とか、たまにミキサー食を食べる分には美味しいよね、とか。

試しに1ヶ月間だけでも、普通食を一切禁止して、毎日毎日、毎食毎食、飽きても飽きてもミキサー食、という疑似体験をしてみるとわかるよ。

やっぱり健康的に普通食を食べたい」という思いが先行するということ。

ミキサー食がこの先ず~~っと継続すると思うと、「 食事が待ちきれない」のように食欲が増進されることは、そうそうないということ。

実際、私が働いていた特養では、ミキサー食はよく残されていました。

そうは言っても、ペースト状にしないと食べられないということで、致し方なく食べていたり。

良い点が多いミキサー食。一方で、それぞれの立場で感じ方は違うよ、という良い例なんだよね

一方で、ミキサー食を作っている企業も介護施設も、日々良いミキサー食の商品/食事を作っている/努力をしているので、段々、良い方向に変わっていくよ、きっと。

やっぱり健康的に普通食を食べたい思いはあるけども、このミキサー食、なかなか良いね!!」みたいに。

日々チャレンジ!今後にも期待大ということだね!!

介護のご飯(介護食)の種類~ゼリー食~

ゼリー食。

聞いただけだと、「 甘くて美味しそう」という印象でしょうか。

介護でのゼリー食の作り方は、

  1. 普通食等をミキサーにかけてペースト状に。
  2. それに、ゼラチンや寒天、でんぷんを加えてゼリー化に。

また、それぞれ固さを調整したり工夫したりして、できるだけ美味しくします。

ゼリー食は、見た目や食欲という点では、ミキサー食より軍配があるかな。

一方で、味を調えるのがけっこう大変なので、お手軽さという点では、ミキサー食の方がお手軽ですよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

介護のご飯(介護食)について、

そもそも介護食って何?

介護のご飯(介護食)の種類の紹介(お手軽さ、見た目、見た目に伴う食欲の3点から)

の2点を紹介しました。

自宅で継続的にミキサー食やゼリー食を作って美味しく栄養を摂って、毎日前向きに、となると、結構ハードルが高くて大変だね

料理は得意だから問題ないよ という方でも、毎日となると結構大変だよ。

しかも毎日の介護は介護食作りだけじゃないから

あなたの普段の介護生活を、「もっと当たり前に」少しでも楽に前向きに過ごせるに。

このサイト「ぬいぐるみガーデン~介護~」のテーマだね

この考え方だと、介護のご飯(介護食)は、例えば、デリバリー/宅配サービス等も活用してみることもおすすめですよ。

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます!

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